“Asian Creative Culture” Part1 (London)

ここ10年で、アジアのデザイン・シーンは大きな変化を遂げました。毎年、実に多くのアジアの各都市で、クリエイティブ産業の重要性に焦点を合わせた国際的なデザインイベントが開催されています。そこで、今回は日本、シンガポール、韓国、台湾、マレーシア、中国のアジア6カ国で活躍するキュレーター/デザイナーを招き、ロンドンデザインウィークに合わせたエキシビジョンを開催します。アジアのクリエイティブ業界で、今何が起こっているのか?アート、アニメーション、ゲームデザイン、ファッション、プロダクト、グラフィックデザインなど、現在進行形のアジアのクリエイティブ・カルチャーを紹介します。


会期:2011年9月22日(木)~24日(土)
会場:RED GALLERY BF、1F、2F (3 Rivington Street,City of London EC2A 3DT,UK)
主催:静岡市
後援:在英国日本国大使館、一般社団法人日英協会
協賛:キリン ヨーロッパ社
協力:CCC(the center for creative communications)、SCV (Shizuoka Content Valley)、IdN magazine(香港), ICN cafe、特定非営利活動法人ヘキサプロジェクト
展覧会企画(プロデュース/キュレーション):株式会社ヘキサプロジェクト 
コーディネイト:ヘキサプロジェクト ロンドン リミテッド
フライヤーデザイン:株式会社ヘキサプロジェクト
ウェブデザイン:株式会社ヘキサプロジェクト
参加アーティスト:日本(静岡市在住)のクリエーター6名及びアジア5カ国のクリエーター( シンガポール、マレーシア、台湾、中国、韓国)
入場料:無料
ウェブサイト:
ASIAN CREATIVE CULTURE http://asiancreativeculture.com/jp/index.html
RED GALLERY http://www.redgallerylondon.com/


<JAPAN>
展覧会名:”間 MA” -日本文化を象る6つのクリエイション
会期:2011年9月22日(木)~24日(土)
会場:RED GALLERY  BF、1F、2F
キュレーター:大森久美 ( CCC/静岡市クリエーター支援センター)
参加アーティスト:黒住政雄 (カクタスデザイン)、花澤啓太(マグデザイン)、鈴木千恵、小林ミキ(株式会社ヘキサプロジェクト)、岡本光市(共栄デザイン)、Jemapur
内容:
日本独自の文化のひとつである「間(ま)」。古来より日本では「時間」も「空間」も、ひとつの「間」という言葉によって表現されてきた。そこで本展では、日本のアイデンティティともいえる、この「間」という概念を、6名のアーティストにより、関係性のデザインとして表現する。プロダクトデザイナー、キャラクターデザイナー、サウンドアーティストなど、異なるジャンルの作家が日本のアイデンティティとは何かを問う。歴史と現代の対話によって生み出される日本のものづくりを紹介。

展示とデザイン:
本展は株式会社ヘキサプロジェクトが企画する”間 MA”をテーマにした海外展の第二弾である。第一回は、2008年12月フランス・パリ市ルーブル宮内装飾美術館(Les Arts Decoratifs)で開催された 「間(ま)」~日本の印刷技術による関係性のデザイン 『Nippon Creative Printing Show vol.1』 (日仏交流150周年記念事業 『感性 Kansei-Japan Design Exhibition』(主 催: 経済産業省、日本貿易振興機構(ジェトロ))。前回は主に日本のグラフィックデザイナーを中心にしたプリントワークを紹介する企画であったが、今回はTENT LONDONの展示とリンクすることにより、プロダクトデザイナー、サウンドアーティストなど、現代の日本文化を象る6名のクリエイションに焦点を当て、よりスケールアップした内容となっている。プロデュース、キュレーション、グラフィックデザイン、会場デザインはパリ展を手がけたクリエイティブディレクター久米英之とキュレーター大森久美が基本コンセプトに沿って、ポスター、フライヤー、ウェブに至るまで統一したデザインで制作。本展では、これらの空間デザインとグラフィックデザインが有機的に結びつくことによって「MA」の世界観をつくり上げた。


<シンガポール>
展覧会名:Shiok(おいしい)!シンガポールデザインの料理法
会期:2011年9月22日(木)~24日(土)
会場:RED GALLERY  BF
キュレーター:Jackson Tan(アーティスト・デザイナー・キュレーター・クリエイティブディレクター)
参加アーティスト:FARM、DAWN TAN、EPIGRAM、DON LOW 、HOMESPUN、HONG TENG、JAMES TAN、JING、LARRY PEH、
         LIM KOK BOON 、MICHAEL NG 、ROYTON
内容:
「Shiok(おいしい)!シンガポールデザインの料理法」では、食をテーマに、アート、デザイン、または映像などのクリエイティブな表現を通じてシンガポールのアイデンティティと文化を脈絡づけて解釈する。シンガポールの眺望の文化的脈絡を統一し、この明瞭なファセットを象徴する、シンガポールのアーティストとデザイナーによる作品をビジュアル的にご馳走する。そのため、シンガポールデザインと同様にユニークな文化的アイデンティティに対するより深い理解が得られる展示となっている。
キュレーター:Jackson Tan


<マレーシア>
展覧会名:“Insight” 洞察力
会期:2011年9月22日(木)~24日(土)
会場:RED GALLERY  BF
キュレーター:Ng Si Juan (Bigbros Workshop 代表/Kuala LumpurDesign Week副会長)
参加アーティスト:Steven Toang、D.U.R.A

内容:
マレーシアの若手コンテンポラリーデザイナーの作品を世界に向けてアピールするBigbros Workshop企画によるエキシビション。このプロジェクトは継続的に展示開催で、イラストレーション、キャラクターデザイン、タイポグラフィー、ニューメディア、アニメーション、ストリートアート、工業デザインなど、マレーシアの一流、且つ洗練された才能を持つデザイナー達をフューチャーする。紹介するデザイナーはマレーシアのデザインシーンに彼らが与えた影響と慶積に基づいて選ばれ、また、作品がユニーク且つ真にマレーシア的なアートとして評価を得ている点も重視される。


<韓国 >
展覧会名:人に問う「物体(或るいは事象)の存在意味
会期:2011年9月22日(木)~24日(土)
会場:RED GALLERY  BF
キュレーター:Daisung Kim(アートディレクター)
参加アーティスト:Daisung Kim (Product designer)
Laurent Jin Yang (Furniture designer)Chang geun Choi (Graphic designer)Oh soo dong (Lighting designer)

内容:
もし私のデザインコンセプトを一言で定義しなければならないとすれば、「discovery(発見)」と答えるだろう。たいていの人は、学校で習ったり親に教わった基礎知識をもって自分を取り巻く環境を認識している。つまり、彼らが周囲の物に対して有しているのは、単なる表面的な知覚に過ぎないということだ。しかしながら、デザイン業界で働こうとする者はそういった知覚を打ち砕こうと尽力しなければならない。例えば、カップは何にでもなり得る。手がカップとなる。あるいは、ペンのキャップもカップとなる。同様に、デザインするということは日常生活の中に何か新しいものを発見し、物に絶えず存在理由を与える為に、それらに対する知覚を砕こうと試みる表現の方法である。


<台湾>
展覧会名:2011 POST: taiwan design culture(台湾デザインカルチャー)London Edition(ロンドン・エディション)
会期:2011年9月22日(木)~24日(土)
会場:RED GALLERY  BF
キュレーター:Eric Chen (Gamania Brand Center/ブランディング ・ディレクター)
参加アーティスト:Akibo Lee, Graphic Designer and POP Artist (Graphic/ Illustration)Pongo Kuo, Directer, Gamania Creative Center (Animation/ Cartoon)Marco Chen, Director, Realize Design (Living Product)Masa Tung, Pure Design (Fashion Product)Mark Chang, Phalanx Studio (Character Design)

内容:
多様的な文化の影響を数百年で混ざり合ったつユニークな島国台湾。POSTは文化的なプラットフォームで、今のデジタル時代でニューアイデアを発信する方法を紹介するだけではなく、この書き溢れている島での次のトレンドを紹介する経過的現象でもある。
本展では、アニメーション、建築、キャラクターデザイン、ファションデザイン、プロダクトデザインなど、グローバルなスケールで台湾デザイナーを紹介し、台湾のクリエイティブエネルギーを周囲へ放つ。


<中国 >
展覧会名:CHINA REMIX
会期:2011年9月22日(木)~24日(土)
会場:RED GALLERY  BF
キュレーター:Kimiko Mitani Woo (MW Company代表)
参加アーティスト:woog、MOMOROBO、Matthew Carey、Francis Lam

内容:
中国美術の本質は徹底的に進化している。もはや 艾未未(アイ・ウェイウェイ Ai Wei Wei)や蔡國強(Cal Guo Qiang)が「中国美術」の代表ではない。以前よりも確実に複雑化し、多様性を増している。80 hou (80年代生の中国人世代)が、今日、自由に生活し表現している。中国におけるクリエイティブシーンは著しく変化した。中国から現れた強力なクリエイティブエナジーがそこにはある。若い中国人クリエーター達は彼らのルーツと遺伝物を今までになく、愛情を持って抱擁している。彼らは新しいデジタルテクノロジーを探検し、真新しい作品の数々を生み出している。こういった若手クリエーターは古きと新しきをリミックスし、絶えず変化し開花するであろう独特なアートムーヴメントを創っている。このムーヴメントは中国内で非常に多くの注目を得ている。しかし現状は多くがノーマークの状態だ。中国の内側で実際に起こっていることを改めて表に送り出す機会である。このムーヴメントを垣間見ることが出来るよう、本展覧会では、アーティスト、グラフィックデザイナー、ペインター、ミュージシャン、そしてデジタルテクノロジスト等の異なるジャンルから、彼らの最近の作品を紹介する。


Year2011